脇本の海に眠る紫電改よ、目を醒ませ!命絶えぬ間に戦争の真実を語れ‼

突然ですが、令和6年4月13日(土)、小雨の中、脇本海岸(鹿児島県阿久根市)に79年間も放置されてきた紫電改を見てきました。以下、その報告です。

でもなぜ紫電改?そもそも紫電改がなぜ脇本に?

美しい脇本海岸にひっそりと眠る紫電改。機首部分が右向きに砂と藻の間から見えている。ほとんど原形はとどめず、誰かが持ち去ったのかプロペラはない。砂の白さが痛々しい。

昭和20年4月21日、217機のB-29 が九州各地の航空基地を強襲しました。

海軍の出水航空基地も主な攻撃目標で、米軍の記録によると、午前7時14分に第1波8機、8時50分に第2波5機の合計13機が爆撃を行いました。

この時、日本海軍の記録では出水基地から零戦部隊が14機、迎撃に飛び立っています。写真の紫電改は、国分基地を飛び立ってB-29 編隊を単機で追尾してきた林大尉の機体です。林大尉は戦闘中に被弾し、この海岸に不時着を試みたのですが、残念ながら海面に激突して戦死されました。目撃していた地域の方々が救助されたようですが、石船神社の近くで荼毘に付され、今ではその地に立派な慰霊碑が建てられています。しかし、なぜか搭乗機はそのまま海岸に打ち捨てられたまま80年近い歳月が流れてしまいました。

 

プロのダイバー2人で機体を捜索。ようやく海藻の中から機体の一部を発見。

再び世の中が物騒になってきました。この無残な機体は、もしかしたら何かを語りたくて私たちを海の中に招いたのでしょうか。(つづく)

本サイトは、高校の同窓会系のブログですが、同窓生やそのほかの皆さんにもお伝えしたかったので誠に勝手ながら公開させていただきました。ご容赦ください。(E.H.)